仕事をしていると、
「飼育員ってどうしたらなれるの?」とか、「ここで働かせてほしいです!どうしたら働けますか?」とか、
聞かれることがあります。
また、学校の先生や子どもの母親に、
「◯◯(子どもの名前)は、本当に動物が好きなんです。だからここで◯◯を雇ってくれませんか?」
と言われることもあります。
では、あなたが採用するならば、次のどちらの人を採用したいですか?
学歴や経験は考えないものとします。
①自分で飼育員のなり方を聞いたり、お願いしてくる人
②親や先生に頼って、なり方を聞いてもらったり、仕事を見つけてもらおうと思っている人
多くの人は、①の人を選ぶのではないでしょうか?
①の人は、自分で考えたことを行動に移しています。行きたい動物園に自分の顔を売り、コネをつくる努力をしています。
②の人は、完全に他人に頼っており、自分では何も行動していません。親や先生が動物園関係者との強いコネをもっているならば、多少は可能性があるかもしれませんが、顔見知り程度のつきあいや初対面だったら難しいです。
さて、ちゃちゃまるの働いていた動物園では、①の人のように、飼育担当に直接、聞きにきた方には、なり方やどんな仕事があるのか等を教えています。
そして、その人とお話ししながら、
・その人がこれまで、どんな経験をしてきたのか?
・どんなスキルがあるのか?
など、いろいろ聞いています。
面接ではありませんが、参考にはしています。
本気度が高く、スキルを持っている方だったら、すぐに人事に掛け合うこともありますが、人が足りている場合は、求人が出た時に教えるために、連絡先を聞いたり、求人がどんな時に出やすいのかを教えてます。
スキルはないけれど、熱意がある方には、
インターンシップを勧めたり、短期アルバイトの募集時期を教えています。もし、インターンシップやアルバイトに来てくれて、仕事ぶりがよかったら、そのまま雇用することもあります。
動物園に入っている、別会社の動物取扱業者を紹介することもあります。
②のような人頼みの方は、本人と直接話せる機会があって、スキルがあるならば、インターンシップを勧めたり、求人がどんな時に出やすいのかを教えています。
でも、①の人よりは、面接時のポイントは少し下がります。
学校からのインターンシップや職場体験で本人が来ているけれども、本人からではなく、先生から頼まれた場合は、動物園の飼育以外の部署か、動物園に入っている別会社の動物取扱業者を紹介しています。
本人と話す機会がなかった場合には、親や先生など本人の代わりに聞いてきた人に、一般的な話だけします。
なぜ、そんなことをしているかというと、欠員が出たり、連休の時ように数日間だけ人手がほしい場合にしか求人を出さないので、求人を出した時にたくさん応募があったとしても、いい人がいない可能性があるからです。
声をかけてくれた方や会ったことのある方が、求人に応募してきた場合、欲しいと思う人材だったら、人事担当の人にお願いして、飼育担当として採用してもらっています。
実際に、声をかけてきてくれた方で、求人が出たら応募し、短期アルバイトから始めて、そのまま常勤の飼育員になった方もいます。
この話はあくまでも、ちゃちゃまるが働いていた動物園の話で、他の施設もしているかどうかは不明です。
ただ、指定管理者制度を取り入れている施設や私立動物園などでは、インターンシップやボランティアなどの働きぶりや熱意などが、採用試験の時に加味されることはあります。
もし、働きたい動物園があるならば、人頼みにせず、積極的に動物園の人に声をかけたり、インターンシップやボランティアなどに参加して、顔を覚えてもらいましょう!
あまりにもしつこかったり、話かける時に空気を読まないと違う意味で顔を覚えられるので気をつけてくださいね(笑)
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