指定管理者制度を取り入れている施設では、何年かおきに運営主体が変わります。
その施設で働いている人はどうなるのか?動物は?等指定管理者に関する疑問に答えたいと思います。
☆次年度から指定管理者が変わる最後の1年間はどんな感じなの?
運営主体は次年度に再びその施設の指定管理者になれるかどうか分からないため、あまり投資をしなくなります。
次年度もう運営管理しないと決めている運営主体の場合は絶対に投資しません。
例えば、建物等の大がかりな修繕をしなくなります。
今、修繕して次年度に指定管理者になれなかったら投資をしただけムダだからです。
また、備品をあまり買ってもらえなくなったり、人件費の削減をすることもあります。
すべてが崩壊に向かっていくのが最後の1年です。
☆新しい指定管理者が決まった。またその場所で働ける?
その施設に残ること希望した人は次の指定管理者との面談等により雇用されるか決まります。
希望したほとんどの人がまた新しい指定管理者の元で働くことができます。
ただ、前の指定管理者と同じ雇用形態で働けるとは限りません。
☆今、雇われている指定管理者の企業や他の指定管理施設で働きたい。
その指定管理者によりますが、社内募集があって希望し、採用されれば働くことができます。
また最後の年度には現指定管理者の別施設で働くか次の指定管理者の元で働くか従業員に聞き、希望すれば現指定管理者の他施設で働くことができる場合もあります。
社内募集がなければ、一般募集で応募することになります。
☆指定管理者が変わったら今いる動物はどうなる?
動物園で指定管理者制度を取り入れている場合は、動物は公の所有なので、指定管理者が変わってもそのまま残ります。
動物を扱っている観光施設では、動物の所有が公の場合と現指定管理者の場合とがあります。
公の所有の場合は、指定管理者が変わってもそのまま残ります。
所有が現指定管理者の場合は、現在の指定管理者と次の指定管理者が話し合い、決めます。
次の指定管理者が、
①「そのまま引き継ぎたい」と言えば動物はそのまま残ります。
➁「自社で新たに動物を調達する」と言った場合は今いる動物はいなくなり、次の指定管理者が新たに導入した動物になります。
③「動物施設はやらない」と言ったら動物はいなくなります。
➁と③の場合、現在の指定管理者が、指定管理期間満了までに動物を引き取ってくれる施設を探すことになります。
➁の場合は新しい動物を入れるまでの間、動物がいない状態になります。
☆次の指定管理者が「動物施設はやらない」と言ったら…?飼育員はクビになるの?
動物がいなくなってしまうので、飼育員の仕事はなくなるため、施設内の他の仕事をすることになります。
0コメント