飼育員になりたくてどんな進路にするか迷っていたら、とりあえず悩むより先に飼育員を募集している求人を見てみましょう。求人サイトでも、動物園のホームページの採用情報でもいいです。ひとつだけでなく、複数見てくださいね。
まず学歴の欄を見てみましょう。
そして、施設側がどんな学歴の人が欲しいのか調べてみましょう。
一言に飼育員と言っても学歴によって求めているものが違うのです。
☆学歴不問
たんなる作業員を求めていることが多いので、研究や企画などをしたい人は不向きな傾向にある求人です。
また、飼育員ではなく人事だけで採用を行っている場合、現場のことがあまり分からないので、学歴不問とすることもあります。
☆高卒以上
大卒、専門卒に比べ、知識が少ない分、企業での教育がしやすい(学校のやり方ではなく企業のやり方になじんでくれる人を求めていることもあります。
☆専門学校・短大卒業以上
現場で即戦力がある人を求めています。
☆大卒以上
企画、研究などいろいろなことに挑戦してくれる人を求めています。学歴重視の施設の可能性が高いです。
学歴欄以外にも特記事項欄と資格欄を合わせて見るとまた違った意味合いになります。
☆学歴欄を見るときは特記事項欄と資格欄も合わせて見よう!
学歴欄は学歴不問になっているけれど、特記事項欄または資格欄に、
①要獣医師免許
②専門学校または大学で畜産関係の学科を卒業していること
③飼育技師資格を持っている方
④経験者優遇
と書かれていることがあります。
この場合、①と②は学歴不問と言いながら、実は学歴を重視しています。
①は大卒で、獣医学科を卒業し、獣医師免許を持っている人を求めています。
②は専門学校や大学を卒業していても畜産関係の学科以外の方は採用試験を受けることはできません。例えば、専門学校の動物看護コース卒業の人でも受けられません。
③と④は経験者を求めているので、転職者むきの求人です。
③は動物園水族館協会の加盟園に就職して、飼育技師認定試験を受け、合格した人でなければ、たとえ加盟園でない施設で飼育員として働いていたとしても採用試験を受けられません。
④は飼育員として働いていた人が有利になりますが、未経験者でも応募可能です。
学歴欄や資格欄、特記事項欄をみるだけである程度どんなスタッフが働いているのか予測できます。
例えば、高卒以上のみで求人を出している場合、今その施設で働いている人が高卒者が多いから高卒以上となっていると予測できます。そのため、大卒者が応募しても現スタッフが自分の学歴以上の人を快く思っていなかったら採用されません。逆に、高卒以上で求人を出して大卒者がきてくれてラッキーと思ってくれたら採用される可能性もあります。
求人を見るだけで施設が採用したいと思う人と施設にいる人についてある程度分かりますが、実際に働いている人たちにどんな学校を出たか等聞いてみると参考になります。
今、就活中の人で、求人を見て自分に足りない部分があっても、本当に就職したい施設ならば、一度問い合わせるといいと思います。
0コメント